「02:のしかかる  アレロク」

 

 

「・・・んっ、ふ、ぁっ、アレル、・・ヤぁ、も・・イ・・・っ」
がくがくと、視界がぶれるほど激しく突き上げられて、ロックオンは切れ切れに絶頂を告げる。
すると、両腕を押さえつけたまま、アレルヤは腰をいっそう強く押し付け、ロックオンの奥を深く抉った。
「あああッ」
ロックオンの腰が浮き上がり、足の爪先が、宙を切る。
愉悦の場所を、硬い確かな熱で刺激され、無意識に閉じた眼の裏に、稲妻が光る。
「あ・ああ〜〜ッ」
快楽に犯されて、強張り震える身体に、びゅ、びゅっと自らの精液が飛び散った。
はあ、はあ。
汗に滲んだ胸を上下させ、ロックオンは息を整える。
身体が熱い泥のようだと思った。
そのまま、四散しそうになる意識を、アレルヤが強引に引き戻した。
いきり立つ己を射れたまま、力が抜けて緩んだ身体を、裏返したのだ。
「っ、あっ」
痛みよりも、内壁を擦られる快感に、ロックオンは落ちかけていた眼を見開く。
「アレルヤ、アレルヤ、もう、無理だ」
首を捻り背中に圧し掛かる相手に、擦れた声で懇願するが、アレルヤは感情のない顔でロックオンを見下ろすだけで、聞き入れる様子はない。
今日のアレルヤは、何だかおかしい。殆ど、口をきかないし、ロックオンだけを散々喘がせて、イかせて。
決して乱暴ではないけれど、追い詰め方が、容赦ないのだ。
そしてアレルヤ自身は、まだ一度も熱を吐き出していない。
『我慢強いにも程があるぞ』
若いとか、体力があるとか、もうそんな問題ではない。
「アレルヤぁ」
甘い声で名を呼べば、どくん、どくん、脈を打つ身体のなかのアレルヤが、また、大きくなった気がして、ロックオンはぎょっとする。
これ以上は本当に無理だ。壊される。
「アレル・・・あッ」
腰高く持ち上げられて、ゆるゆると、アレルヤが動きを再開させる。
内壁を捏ねるよう、ズリ、ズリと抜き挿しされて、ロックオンの腰が、鈍く痺れる。
「も・・・許、して・・・く・れ・・・」
己の汗で濡れたシーツを握りしめ、ロックオンは、しなやかな獣のような姿で、啼いた。

 

 

アレルヤ、多分、やきもち(笑)